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これからの時代に求められる人になる!ファッションEC入門講座-第6回目-後編
- 2015/12/21
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前編では株式会社三越伊勢丹ホールディングスの中島郁氏に、ネットショップを開店するために必要な要素を、お話いただきました。後編ではネットショップ運営での組織や役割、出展する会社の規模によって変わってくる、ネットショップ形態をお話いただきます。
ネットショップの役割は以下の図のように分けられます。
ショッピングモールに出店してもマーケティングから物流の部分までは自社で行います。独自ドメイン店では基本的に自ら実施する必要があり、必要に応じて、各工程をアウトソーシングすることもできます。また各工程の効果や生産性をあげるための支援サービスが充実しているため、これらをうまく活用することが大切です。
ここまでモール出店や独自ドメインの違いについて、説明してきました。ネットショップは、規模に応じて見える世界がまったく違います。ここでは大規模ショップや、中小型店舗のそれぞれ出店ごとに、目的などをお話します。
大規模企業におけるネットショップの位置づけ
ショッピングモールへ出店する目的は、「スモールスタートで実施したい」、「モールの知名度を利用した認知の獲得」、「キャンペーンなどの一時的な売上確保」などが挙げられます。
しかしながら、ブランド維持が難しかったり、顧客データを自社で管理できないため、大きな企業はモールへの出店を嫌がります。
一方で、既存のビジネスや既存媒体における訴求、集客、認知獲得方法があるかどうかが、独自ドメインへの出店を選ぶ、キーファクターとなります。
すでに独自ドメイン店を持つ企業が、ショッピングモール店を開始することがあります。目的としては、モールを生かした認知獲得とブランディング、一時的な売上の獲得、面を増やした成長の加速、モールの顧客へのリーチを通じた、自社の顧客層の拡大があげられます。また、「モールのみ異なる商品を掲載する」という取り組みもあります。
中小型店がモールから独自ドメイン店へ
ショッピングモールから、ネットショップ出店を始めた企業が売上拡大に伴い、独自ドメイン店へ移行することがあります。
これらの目的として、以下が挙げられます。
・自社の認知を得るため
・顧客との直接的な関係性獲得のため
・成長のため
・サイト、サービス、カスタマーエクスペリエンスの自由度を獲得するため
(自社ポイント、特典、配送、ショップカスタマイズ、売り方)
・独自のブランディング
・収益性改善のため
・クロスメディアオムニチャネルの実現のため
・既存ビジネス、基幹ビジネスとの連携のため。
ここまで、ネットショップの出店形態やネットショップ運営を支援してくれるサービスの選び方のポイントについて説明をしてきました。ネットショップを開店する上で考えておきたいポイントがあります。ここをしっかり考えておかないと、ネットショップ運営は、なかなかうまくいきません。
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執筆者
株式会社三越伊勢丹ホールディングス
顧問役員兼WEB事業部長 中島 郁氏
これまで、いくつもの新規・急成長事業のマネジメントを経験。トイザらスでマーケティング部門立上及びEC子会社を設立。ジュピターショップチャンネルのEC及びマーケティング担当執行役員本部長を経て、世界最大のECサービスプロバイダー、GSI Commerce(現eBay Enterprise)のAPAC代表 兼 日本法人社長。2012年三越伊勢丹グループに。米国Babson College MBA。