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これからのECとは?バックヤードフェス2016レポート
- 2016/5/8
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2016年4月23日に開催された株式会社アイル主催の「バックヤードフェス2016」へ参加してきましたので、イベントの一部をレポートいたします。
詳細はこちら:https://cross-mall.jp/backyard_fes_2016/
バックヤードフェスとは?
EC関連で話題にあがるのはショップのプロモーション施策が多く、マーケティングや広報担当の方に目がいきがちです。
しかしながら、ECで差が生まれるのは「物流」「決済」と言われるように、バックヤードのスタッフの方のサポートなしにはショップの成長はあり得ません。バックヤードフェスはバックヤードでがんばる人たちに目を向けたイベント。
今年はcommu246を会場とし、場所、雰囲気、内容全て文字通り「お祭り」でした。
特徴的なのは、ネットショップのオーナーさんとお話しができること。
実物を触って、実際にオーナーの方とお話しができるのは、やはり楽しいです。
さて、トークセッションが始まります。
「これからのEC」
モデレーターは、テラオ株式会社佐々木伸一さん、パネリストは株式会社ピー・ビーアイ高木孝さん、株式会社コルク佐渡島庸平さん。
リアルの不便を解消する15年間
「ネットショップが増え始めた15年前は、リアルの不便を解消するためのECという位置付けであった。たとえば、地元にない商品が買えたり、仕事が終わったあとに商品を買えること自体に価値を感じてもらっていた。しかし、リアルの不便さを解消することに力を入れること自体がいま、ECがぶちあたっている課題になっている。」
と、これまでECを取り組んできた佐々木さんと高木さん
ここで佐渡島さんから、
「リアルが持つ『楽しさ』を含めた良さをいかにECに引き継いでいくのか?本屋さんにいくと『偶然の発見』というものと出会いができるが、ECでは実現できているお店は少ない。」とECの課題を指摘
「コトを売らずにモノを売っていたのがここ15年間。ものをいかに早く、安く届けるのかが重視されていたように思う。」
と、高木さん。
「不便な心地よさがリアルにあるが、ECにはその心地よさがない。」とお三方おっしゃっていたことが印象的でした。
消費活動の変化
パネルディスカッションは、ECを行ってきた佐々木さん、高木さんが、出版ビジネスからECへチャレンジをする佐渡島さんとの対話を通して、これからのEC像を見つけていくという方向へ。
印象的なのは佐渡島さんの発言でした。
「ファッションは自己表現だったけれども今は違う。
ファッションを共通言語でコミュニティができる時代は終わった。いまはスポーツであったり、漫画、映画などのコンテンツ。コンテンツをベースに、人と人がつながる。コミュニティ内で消費するための商品を提供する。」
「いかに買ってもらおうか?と考えるよりも、
買ったあとのことをもっと考えていくということも大切なのでは?」
これまでのECの歴史を学びつつ、パネラーの方たちと一緒にECについて考えていることのでき、これからの自社のネットショップを考える上で、非常に示唆に富む内容でした。