今回から始まる、「アジアの買い物事情」。
インバウンド、爆買い、越境など海外にまつわるサービスへの注目が高まるなか、最も観光客数が多く、商品額も大きいとされている「中国」の買い物事情について、伝えていきたい。
先週日本では、「ハロウィン」が過去最高の盛り上がりを見せ、各地でイベントが開かれていた。お隣中国でも、日本同様様々なイベントがあり、PR戦略を立てるためには必要不可欠だ。
下記は、中国の祝日・イベントをまとめた一覧である。
中国では、旧暦に則った設定になっているため、日にちが祝日も含まれるため、毎年祝日はチェックを行う必要がある。
また、上記表を見て連休が多いと思われたのではないだろうか。実は中国では、祝日と休日が離れている場合、連休にするために休日を作っている。
どういうことかと言うと、木曜が祝日の場合で比較したものを見てほしい。
<日本の場合> <中国の場合>
木曜:祝日 木曜:祝日
金曜:通常通り勤務、登校 金曜:休日
土日:休日 土曜:休日
日曜:通常通り勤務、登校
3連休を生み出すため、関係のない日を休みにし連休を繋げ、その分通常休日である日曜などに通常出社する事がよくある。
日本とは違う?男性が女性へプレゼントを贈る習慣
●【情人节】(バレンタイン)2月14日
上記にも記載している通り、基本的に女性から男性へ何かプレゼント(チョコ)を渡すのではなく、男性から女性へプレゼントを渡すことが一般的。
例として、ハーゲンダッツのキャンペーンを見てほしい。
女ごころをくすぐる、このチョコフォンデュ。割とお値段もするため、「男性にプレゼントをされたという優越感」と、SNS等で画像アップすることで「かわいいものを食べている私」という、自己ブランディングにも繋がる。ハーゲンダッツの店舗で、男性が女性にこの商品をプレゼントする姿をよく見かけるようになった。
★インバウンド対応としては、【情人节】のPOPとともに、女性向けのギフト商品がとても親和性が高い。
●【妇女节】(婦人節)3月8日
既婚者や、成人以上の女性の日とされる。女性向け商品のセールや、特売など多く実施されることが多い。
★インバウンド対応としては、【妇女节】のPOPとともに、女性向けの商品のセールなど実施を行うと、非常に親和性が高い。
特大セール!11月11日シングルスデー
11月11日は、中国のネットショップ・通販業界では外せない日になっている。2014年の1日の売上はなんと571億元(約1兆800億円)。各社モール出店社は、50~70%OFFの特大セールに向けて、商品生産や人員増、広告の準備に追われる。
消費者も、11月11日0時1分から商品を探しても間に合わないため、事前に購入したい商品をチェックし、すぐに購入ができる体制を取っている。
既に、モール最大手のタオバオでは、11月11日までのカウントダウンを表示、主力店舗の販売商品なども閲覧できるようになっている。
★インバウンド対応としては、11月11日の前後にセールを行う事も一つだろう。
日本国内からも、「越境EC」を利用することで中国国内で販売ができるため、ぜひこの特大セールの波に挑戦してみてはどうだろうか。
次回は、中国人の方になじみの深い販売表示形式、方法をお伝えします。
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執筆:
ネットショップ能力認定機構 事務局 猿楽
プリンをこよなく愛す、自称プリンアドバイザー。
2011年-2014年まで上海の通販会社に勤務。通販、店舗出店の営業・企画に従事。
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様々な情報を抜粋して、ご紹介いたします。